miss A出身のスジとナム・ジュヒョクが主演を務める『スタートアップ:夢のとびら』。
スタートアップの注目度が高かったのはペ・スジ、ナム・ジュヒョクと若手の中でも実績のあるキャストでしたし、脚本家はパク・ヘリョンさん。「あなたが眠っている間に」「ドリーム・ハイ」「ピノキオ」「君の声が聞こえる」と言った大ヒットドラマの脚本を書いています。そのため、始まる前から期待されていました。
ドラマを観た感想は、「けっこうスッキリして楽しめる」です。上から目線ですみません…
主人公のサクセスストーリーと恋愛、姉妹の葛藤、お世話になった人への恩返しがミックスされています。
このドラマはこんな人にお勧めです
- 青春ドラマが好き
- サクセスストーリーが好き
- 憎しみ・愛憎・不倫などドロドロ系が苦手
- ナム・ジュヒョクさん、ぺ・スジさん、キム・ソンホさんが好き
- ドラマは16話完結が好き
平均視聴率4~5%という数値は、ケーブルテレビドラマ作品とはいえ決して高いものではないのですが、本作が若者向けの作品であり、その多くがドラマをテレビではなくネット配信で見ているからだそうです。
あらすじ|起業し、成功を夢見る若者たちの成長ストーリー
「スタートアップ」は、韓国のシリコンバレーである“サンドボックス”で成功を夢見てスタートアップに飛び込んだ若者たちの始まり(START)と成長(UP)を描いた青春ドラマです。
主人公ソ・ダルミ(ペ・スジ)は、契約労働者として屈辱と挫折を経験した後、CEOになることを夢見ている明るく野心的な若い女性。
子供の頃に両親が離婚しダルミは父親と祖母と過ごすします。別れた母親と姉は母親の新しい夫と一緒にアメリカに移住し、財閥の家族として生活しています。
ダルミの父親は離婚後間もなく事故で亡くなってしまい、ソ・ダルミ(ペ・スジ)は祖母チェ・ウォンドク(キム・ヘスク)に育てられます。
ハン・ジピョン(キム・スンホ)は投資のセンスが抜群で、学生の疑似投資大会で優勝しています。大会で優勝したが、養護施設を退園し、行く当てが無い時に主人公の祖母チェ・ウォンドク(キム・ヘスク)に助けられました。その後もチェ・ウォンドクはハン・ジピョン(キム・スンホ)をあらゆる面で支えます。親が不在な為銀行口座を開設出来ないハン・ジピョンの親代わりとなり、銀行口座と証券口座を開設してあげます。
そんな中、祖母チェ・ウォンドク(キム・ヘスク)は、父親を亡くし友だちもいないソ・ダルミを元気づけるためにハン・ジヒョンに手紙を書いて欲しいと頼みます。手紙の差出人は、その時目にした新聞に載っていたナム・ドサン(ナム・ジュヒョク)いう名前を使って文通を15年繰り返していました。
15年もの文通を通してソ・ダルミは、ナム・ドサンが理想の男性となります。
大人になり、ソ・ダルミは、契約労働者として屈辱と挫折を経験した後、CEOになることを夢見ます。一方姉は、義父の財閥で着実にキャリアを重ねていきます。
偶然姉妹は会い、その後、パーティー会場で会う約束をします。その会場で、初恋のナム・ドサンを連れていく事を姉のウォン・インジェ(カン・ハンナ)に約束したソ・ダルミは必至にナム・ドサンを探します。
ソ・ダルミは必至にナム・ドサンを探している事を知った祖母はハン・ジヒョンにナム・ドサン探しを頼み込みます。ハン・ジヒョンはナム・ドサンを探しあて、今までの経緯を伝え、ナム・ドサンにソ・ダルミの文通相手としてパーティー会場に行く事を依頼します…。
パーティー会場では、ナム・ドサンがソ・ダルミの恋人として颯爽と現れます。その後、ナム・ドサンとソ・ダルミは距離を縮めていきます。今まで文通相手として手紙を書いていたハン・ジヒョンは複雑な気持ちで二人の恋の行方を見守ります。
その後、ソ・ダルミとナム・ドサンは、韓国のシリコンバレーである“サンドボックス”で成功を夢見てスタートアップに飛び込みます。事業の成功を夢見て、協力しあいながら前に進んでいきます。
ソ・ダルミが“サンドボックス”に入る時期と合わせて姉のウォン・インジェ(カン・ハンナ)が父親の会社を退職し、自分の力で企業する為に、同じく“サンドボックス”で成功を目指します。
ソ・ダルミは成功の為、チームを形成し企業を目指します。チームメンバーと協力し合いながらどこまで成長できるのか…
スタートアップ夢の扉|人物相関図
登場人物相関図
スタートアップ夢の扉|みどころ
①ソ・ダルミの恋の行方:15年間文通をしていた本当の相手ハン・ジピョンか、15年間文通相手として目の前に現れ、今の自分に寄り添ってくれるたナム・ドサンか…どちらを選択するのか?それとも恋の相手として別な人を選択するのか?視聴者もハン・ジピョンかナム・ドサンか意見が分かれるところです。
②姉妹の関係:15年前に離婚し、その後それぞれの人生を歩んできた二人が、同じ場所で企業を目指してライバル関係となります。二人の社会的成功は?姉妹の関係は修復できるのか?
③ハン・ジピョンの恩返し:昔、お世話になったソ・ダルミの祖母チェ・ウォンドクに対する愚直な姿勢。過去に受けた恩を忘れずに、チェ・ウォンドクに対する真摯な姿勢に心打たれます。
スタートアップ夢の扉|キャスト
ソ・ダルミ役/ペ・スジ배수지 さん
ソ・ダルミ/演:ペ・スジ배수지 1994年10月10日生
高卒で正社員になれずたくさんのアルバイトを経験し、英語・日本語・韓国語・中国語を身につけた。金銭的理由から大学を退学して様々なアルバイトを経験し、今はしがない契約社員。両親の離婚により父に引き取られたが、父が急死。祖母のもとで育つ。幼少時代に文通していた”ナム・ドサン”は心の支え。姉を見返すため、そして人生逆転を夢見て”スタートアップ”に挑戦する。負けず嫌いで自尊心が強い性格。アイドルグループmiss Aのメンバーとして2010年にデビューし、「ドリームハイ」に出演して以降、女優としても活動してますね。2019年にJYPを退社しマネジメントSOOPに移籍しています。
ナム・ドサン役/ナム・ジュヒョク남 주혁さん
ナム・ドサン/演:ナム・ジュヒョク남 주혁 1994年2月22日生
サムサンテックの創業者で、ソフトウェアエンジニア。子供のころは”数学の天才”として家族にとって自慢の存在だったが、15年が経った今では投資金も回収できずに家族の恥となる寸前。しかし諦めない情熱と、追随を許さない高いプログラミング能力をもつ。再び輝くため”スタートアップ”に挑戦する。
ナム・ジュヒョクさんはモデル出身の俳優で、2016年「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」「ハベクの新婦」などに出演。最近では、していますね。Netflix限定ドラマ「保健教師アンウニョン」に出演しています。
ハン・ジピョン役/キム・ソノ 김선호 さん
ハン・ジピョン/演:キム・ソノ 김선호 1986年5月8日生
SHベンチャーキャピタルの首席チーム長。類まれな投資スキルをもち、高層マンションを所有し高級外車に乗る成功者。仕事には厳しく、必要とあれば苦言も呈しクールな印象。過去にお世話になったソ・ダルミの祖母チェ・ウォンドクに借りを返すため、ソ・ダルミを支える為にソ・ダルミの企業チームのメンターとなる。
キム・ソノさんは2009年に舞台デビューし、8年間にわたり演劇界で活躍されています。2017年の「キム課長」でドラマ界に進出して以降は、「100日の郎君様」「トゥー・カップス~ただいま恋が憑依中⁉~」など、短期間で多くのドラマに出演しています。今作でさらに人気が急上昇したようです。現在34歳で大ブレイクを果たした大人の魅了をもちあわせる俳優です!今回のドラマでは「足長おじさん」のようなキャラクターで「歴代最大級のサブキャラ」という評価を得ています。
ウォン・インジェ役/カン・ハンナ강한나 さん
ウォン・インジェ/演 -カン・ハンナ강한나 1989年1月30日生
ソ・ダルミの姉。両親が離婚した際に、母親についていく。母は財閥モーニンググループのワン会長と再婚し、学歴、美貌、財力すべてを持つCEOになる。しかし、実の息子に会社を継がせたいワン会長により会社を追われる事になる。その為、父親の会社を辞め、自ら起業する為に”スタートアップ”に挑戦。利己的で気が強い性格。
「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」「知っているワイフ」「九尾の狐とキケンな同居」など、ドラマ出演多数です。
チェ・ウォンドク役/キム・ヘスク김해숙さん
チェ・ウォンドク/演:キム・ヘスク 김해숙1955年12月30日生
ダルミの祖母。夫と死別後、小さなホットドッグ屋を経営しながら息子を大学進学させた。現在は孫のダルミと暮らす。15年前、養護施設を退園して行く当てもなく、途方に暮れていたジヒョンに声をかけ、無条件で店に住まわせしばらくの間ともに過ごした。人情が深く、ジピョンとの誤解が生じ、ジピョンが家を出た時も暖かい言葉をかけて、出発を見送る。
キム・ヘスクさんは「国民の母」と言われています。ユン・ソクホ監督の四季シリーズ『秋の童話(2000)』、『冬のソナタ(2002)』、『夏の香り(2003)』、『春のワルツ(2006)』の全作品に出演し、日本でも知名度が高いですよね。私は「君の声が聞こえる」の母親役が大好きです。
サムサンテックメンバー
キム・ヨンサン김용산役/キム・ドワン김도완さん イ・チョルサン이철산役/ユ・スビン유수빈さん
スタートアップ夢の扉の感想
脚本も期待通りで爽やかな青春ドラマでした。最後はしっかりとハッピーエンドになるので、観ている方はスッキリとすると思います。
ただ、私は、ハン・ジピョンに感情移入していた為、ジピョンにとにかく幸せになってもらいたいと思いながソ・ダルミとナム・ドサンのやりとりにやきもきしながら観ていました。ハン・ジピョンが「足長おじさん」のように、ソ・ダルミを陰ながら常に支えます。時には厳しい事を言わざるを得ない場面もあり、嫌な役割も引き受けつつも最後まで尽くしていく姿勢には、感動させられました。
恋愛模様と企業に向けてのサクセスストーリー、恩人への感謝の気持ちが織りなす素敵なドラマでした。観ている視聴者も登場人物に感情移入がしやすいと思います。
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九尾のキツネとキケンな同居
カン・ハンナさん・キム・ドワンさん出演『九尾のキツネとキケンな同居』。
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