D.P.─脱走兵追跡官─|あらすじ
2014年の韓国。アン・ジュノの兵役が開始する。兵役期間は2年。軍隊では上下関係は絶対服従。一日でも早く入隊していれば先輩となる。上司の命令は理不尽であったも逆らう事は出来ない。アン・ジュノの配属された部屋では先輩が日常的に後輩いじめを行っている。先輩が機嫌が悪ければ「定位置に行け」と言われ、床にテープが貼っている場所に立ち、先輩の平手打ちや殴打に耐える。後ろには釘が出ている壁があり、陰湿な暴力である。閉鎖的な空間で日常的にいじめがある事を誰も知っているが止めること事が出来ない。
アン・ジュノの兵役中に何人か軍施設から脱走している兵士が居た。脱走兵を”無事”連れ戻す それが、脱走兵追跡官=D・P(“Deserter Pursuit”の略語)の任務。訓練中脱走兵の状況を聞き居場所が分かったアン・ジュノ。D・Pの担当官パク・ボムグからアン・ジュノはの提案で D.Pに誘われる。
D.Pは二人一組でバディを組んで仕事をする。初めての仕事先でバディを組んだ先輩に逆らえず、カラオケ、飲酒と羽目を外して遊んでしまう。その間、脱走兵が練炭自殺を図り亡くなってしまう。自殺に使用した練炭に火をつけた際に用いたのはアン・ジュノが遊んでいる最中にある男性にあげたライターだった。アン・ジュノ激しく自分の行為を後悔しているが、バディの先輩は「ついていない」と…。アン・ジュノはそんな先輩を許せず、後輩でありながら先輩の顔を殴打し懲罰房に入る。自分の落ち度で自殺してしまった脱走兵の思い、気持ちが激しく落ち込み懲罰房に入り食事も喉が通らない状況であった。その時に優しく言葉をかけてくれた懲罰房の見張りの先輩( チョ・ソクポン) だった。チョ・ソクポンとジュノと同部屋であり、いつも優しく接してくれた。憲兵であり懲罰房の見張り役であったが、アン・ジュノにこっそりチョコパイを差し入れてくれる。その裏には可愛いイラスト付きで、アン・ジュノの心も癒やされる。
懲罰房の投獄期間が終了し、アン・ジュノは新しいバディ(ハン・ホユル)とD.Pの任務を開始する。その時、イム・ジソプ大尉が赴任し、パク・ボムグの上司となる。年齢はボムグが上であるが、階級はジソプ大尉が上の為に、何かと対立していた。
ハン・ホユルは明るいキャラクターであるが、過去に脱走兵を追い詰めた時にナイフで刺され、その後からナイフを見ると足がすくんでしまう。アン・ジュノとハン・ホユルは行動・性格は合わないが、行動を共にする事で良いコンビとなっていく。
そんな時、アン・ジュノと同室であった優しい先輩のチョ・ソクポンが憲兵の仕事の最中に先輩を殴り、脱走したと知らせが入り、二人は探しに行く。ソクポンの状況確認している最中に、激しいいじめがあった事を知り、いじめの首謀者は既に除隊していた。ジュノとホユルは復讐する為に脱走したと確認する。
ソクポンの脱走は大規模に捜索が必要とジソプ大尉は珍しく上司に進言するが、上司に逆らえず、 D.P だけで捜索する事になる。その後、ソクポンの行動が民間人も巻き込む事になり、警察との合同捜査となってしまう。軍の面子を保つ為にジソプ大尉の上司は軍派遣を決断してしまう。
D.P.─脱走兵追跡官─キャスト
キャストを把握する事で、ストーリーに入りやすいと思います
アン・ジュノ役|キャスト・チョン・ヘイン
- アン・ジュノ(ジュンホ)役/チョン・ヘイン(정해인)
- 二等兵憲兵隊D.P.(脱走兵追跡官)に配属
- 幼い頃から父親の母親に対するDVを見てきた
- ボクシングは妹を守るために始める
ハン・ホヨル役|キャスト・ク・ギョファン
- ハン・ホヨル役/ク・ギョファン(구교환)
- ジュノの上司でパートナー
パク・ボムグ役|キャスト・キム・ソンギュン
- パク・ボムグ役/キム・ソンギュン(김성균)
- DPの担当官
- ジュノとホヨルの上司
イム・ジソブ役 |キャスト・ソン・ソック
イム・ジソブ役 /ソン・ソック (손석구)さん
103歩兵師団憲兵隊長の補佐官
D.P.の司令官でもある大尉
チョ・ソクポン役/チョ・ヒョンチョル(조현철)さん
ポンジュノと同室の先輩
アニメオタク、元柔道選手
D.P.を視聴した感想:ネタバレあります
このティーザーを見て、なんか刑事ものなの?ちょっと楽しそうじゃない!と思っていましたが、全視聴後は少し呆然としてしまう最後でした。エンタメ系の楽しいドラマではなく、重いドラマでした。
全6話45分と短いのですが、45分が濃厚です。1話で自殺した脱走兵を思い、日々苦悩するアン・ジュノは、この仕事の責任の重さを知ります。重厚なドラマかと思いきやアン・ジュノとハン・ホヨルの名コンビ誕生はコミカルで二人のやり取りを楽しめる場面もあります。重い空気感の中でホヨルの人柄が救いとなります。
脱走した各兵士たちのやり切れない軍生活、軍隊に入隊していなければ…起こらなかったであろう数々の悲惨な出来事。
5話に脱走したチョ・ソクポン一等兵。学生時代は柔道選手でもありましたが、 入隊前は美術教室の先生で生徒からも慕われていました。 アニメが好きで優しく、生徒たちからはポンティー先生と愛され、先生が怒る所は一度も見たことないと言われていたのに…。同部屋の先輩、配置先の先輩から 先輩たちの退屈しのぎの為に屈辱的な嫌がらせを受けます。
印象的なのは、ソクポンがいじめの加害者に復讐している時に「なぜ、僕だったのか?」と問うシーンです。なぜに自分が執拗なまでにいじめの対象となっているのか?なぜ他の人ではなく自分なんだ…深いシーンでした。これを聞きたい為に危険を冒してまで脱走したのではないでしょうか。
また、最後に「みんなも知ってたくせに…」「朝鮮戦争時代の水筒をまだ使っている軍隊に、変化は難しい」と訴えます。閉鎖的な中でのいじめ、それを誰もが知っているにも関わらず手を差し伸べない、加害者に向かって注意する事、制止する事も無い。その状況の中で生活する辛さは、想像以上のものです。
会社のモラハラ・パワハラも同様だと思います。自分自身、後輩と上司のパワハラに悩んでいた時期がありました。誰もが知っているのに、共感はするけど助けてくれない。自分が変わっても上司や後輩の態度は変わらない。第三者の介入が必要なのに、誰も介入しない。時(転勤時期)が来るのをじっと待つだけでした。
全6話ですが、全てを通して一本の映画を観ているような感覚になります。6話エンドロール後のシーンも見逃さないで欲しいです。ソクポンの脱走について、 軍組織のあり方についても言及していますので、最後まで見逃さないで欲しいと思います。
最後に…
ここまで軍隊の事を書いて大丈夫なのか?問題にならないのか?と感じた位です。ドラマの舞台は2014年と少し過去ではあるため、『ちょっと昔の事』として捉え、冷静に楽しむ事も出来ました。
韓国の男性が徴兵制度適応年齢になると、誰しも軍隊に入隊し、その中は閉鎖的で外部介入もありません。そのような場所に自分の家族、恋人、好きな人が行くとなると本当に心配になるのではないかと思います。
韓国ドラマを字幕なしで観たい人へ
韓国ドラマ出演中の俳優たちの韓国語が理解できれば、ドラマの意味を深く知る事ができますよね?
それに、今後韓国ドラマのロケ地巡りに行った時、韓国ドラマ俳優のファンミーティングに行った時に、韓国語を聴き取ることが出来ないと、
- 通訳が入るまでの間が気になったり、直接俳優が話すニュアンスを感じる事が出来ずに、楽しさが減りますよね。
私自身、東方神起の兵役前に韓国で開催されたライブに参戦した際、入隊する前にファンに話していた言葉が聴き取れず悔しい思いをしました。
そこで、次の除隊後には韓国語を聴き取りする為に実践した、私が勉強した韓国語学習方法は『60歳の主婦がたった2ヶ月半で!韓国語がペラペラになる韓国語光速インストール学習方法を使った結果!?」の記事で詳しく紹介しています。
Netflixオリジナルシリーズまとめ
『D・P』と同じ、Netflixオリジナルシリーズ(10話以内)について、『【10話以内のNetflix韓国ドラマ】時間ない人向け』の記事にまとめました。
Netflixオリジナルのドラマの為、テレビ放映できないCG、きわどいシーン多く、映画のような深いストーリーがあり、イッキ見がオススメです!
視聴するには
『D.P.─脱走兵追跡官─』視聴するにはNetflix
🐰Netflix視聴URL https://www.netflix.com/jp 🐰
韓国ドマラを字幕なしで観るには韓国語での作文が効果的です!
【韓国ドラマ歴13年が紹介】ジャンル別おすすめドラマ
韓国ドラマ歴13年のじゅんが、視聴して面白かったおすすめ韓国ドラマタイトルをジャンル別でご紹介します。少し古いドラマから、最近視聴したドラマを紹介します。
詳しくは【韓国ドラマ歴13年】韓国ドラマ好きがおすすめジャンル別ドラマ|まとめ編】の記事で詳しく紹介しています。
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